2025年、いつのまにかOpenTelemetry公式ドキュメント日本語化プロジェクトに参加していた

Contents

この記事は OpenTelemetry Advent Calendar 2025 3日目の記事です。

きっかけ

OpenTelemetryを活用されている皆さまはよくご存知かと思いますが、OpenTelemetryには充実した公式ドキュメントが存在します。
https://opentelemetry.io/

2025年6月、KubeCon + CloudNativeCon Japan 2025に参加した際に@msksgmさんとお話しする機会がありました。
そこでOpenTelemetryの翻訳プロジェクトに参加されている話をお聞きし、気づけばその夜のうちに初めてのPRを出したのが始まりです。

過去にKubernetesのドキュメント翻訳でいくつかのPRを出した経験があり、えいやの精神でした。
そこから継続的にコントリビューションし、いまはopen-telemetry/docs-ja-approversのメンバーとしてドキュメント翻訳に関わらせていただいています。


日本語化プロジェクトについて

2024年8月、OpenTelemetryのウェブサイトが多言語対応されたことが発表されました。
OpenTelemetryのウェブサイトが多言語化されました! - OpenTelemetry

翻訳の流れについては、公式ドキュメントのコントリビューションガイド - OpenTelemetryをご覧ください。
またopen-telemetry/docs-ja-approversのメンバーによる以下の記事がとても参考になるので、あわせてご覧ください。

私のようになんとなくでも「やってみようかな」と思った方は、ぜひ上記の記事を参考にしてみてください。


実際に翻訳してみて

OpenTelemetryの仕様や概念への理解が深まった

翻訳するためには原文をしっかり読み込む必要があるので、なんとなくわかっているつもりになっていたOpenTelemetryの仕様や概念について、あらためて理解を深めることができました。
個人的な話になりますが、普段利用者としてドキュメントを読むときには必要な情報を拾い読みすることが多いため、翻訳を通じて半強制的かつ体系的にドキュメントを読む機会になりました。

これはKubernetesのドキュメント翻訳をしていたときにも感じたことですが、翻訳を通じて理解が深まるのは非常に良い経験だと思います。
場合によっては、初学者こそ翻訳にチャレンジすることで理解が深まるかもしれません。

英語ドキュメントを丁寧に読む機会になった

前述の話にもつながりますが、普段利用者としてドキュメントを読む際には、ざっくりと内容を把握する程度で済ませてしまうことが多かったと気づきました。
ドキュメントを「読む」のと「翻訳する」のでは読み込むべき深さが異なってくるため、細かいニュアンスまで意識するようになり、英語ドキュメントを読む力も鍛えられた気がします。

好きな技術領域への貢献ができた

OpenTelemetryに限らず多くのオープンソースプロジェクトにおいて、ドキュメントの整備は重要なコントリビューションとして扱われているかと思います。
オブザーバビリティは私の好きな技術領域のひとつであり、OpenTelemetryのドキュメント翻訳に貢献できることは単純に喜ばしいことです。


おわりに

正直なところ、私は英語が得意なわけでもなく、OpenTelemetryに特別詳しいわけでもありません。 私よりも英語が得意な方や、OpenTelemetryに詳しい方はたくさんいるかと思います。

一方で、私のように「なんとなく興味がある」「少し触ったことがある」くらいの方でも、ドキュメント翻訳を通じてOpenTelemetryに貢献できることを知っていただければ幸いです。
もちろんOpenTelemetryに限らず、他のオープンソースプロジェクトでも同様ですし、私自身KubernetesドキュメントでSIG Docsの方々に丁寧なサポートをいただいた経験があります。

ぜひご興味があれば、オープンソースプロジェクトのドキュメント翻訳にチャレンジしてみてください。
そして可能であれば、OpenTelemetryの公式ドキュメント日本語化プロジェクトにも参加をご検討いただければうれしいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

← Posts