2024/11/26に開催された『一日で学ぶクラウドネイティブ技術実践ハンズオン』by CloudNative Days Winter 2024 実行委員会にオフライン参加してきました。
ハンズオンの内容としては cloudnativedaysjp/cnd-handson のリポジトリにある通りに進めていくという一見よくある形式ですが、特に以下のようなところが素晴らしかったです。
ハンズオン環境が準備されている
ハンズオンでは、参加者個人に割り当てられたvm環境が準備されています。
またハンズオンで作成するIngressリソースへのアクセスも、環境に割り当てられたドメインでアクセスできるようになっています。
ローカルでKindを立ち上げたりする必要もなく、SSHするだけすぐにハンズオンに参加できるので事前準備も「SSHクライアントが使えるか」くらいで済みました。
後述するハンズオン資料についても、すでに前述のリポジトリがクローンされているだけでなく、各環境別のドメイン等に置換されたブランチにチェックアウトされた状態になっているという手厚さでした。
ハンズオン資料が整っている
READMEの進め方にも書いてあるのですが、複数あるチャプターから依存関係にさえ従えばどこから進めてもいいような作りになっています。
実際、自分は業務で利用したことのあるようなものはスキップし、これまで触れたことのないものを中心に進めていきました。
自分としてはオブザーバビリティ関連に興味を持って参加したので、依存関係も含めて以下の順番で行いました。
- ● 普段から触れているもの
- ◯ ちょっと触ったことがあるもの
- ★ ほとんど触ったことがないもの
- chapter_cluster-create (must)
- chapter_prometheus ●
- chapter_grafana ●
- chapter_opentelemetry ◯
- chapter_tempo ◯
- chapter_loki ●
- chapter_pyroscope ★
- chapter_cilium ★
- chapter_hubble ★
- chapter_istio ★
- chapter_istio-ambient-mode ★
- chapter_argocd ●
- chapter_argo-rollouts ◯
- chapter_docker ●
- chapter_kubernetes ●
ひとつひとつのチャプターはそれぞれの概念が解説されてから、実際に手を動かすような形式になっているため、ただコマンドを打っていくのではなく理解しながら進めることができます。
またクラスターに各コンポーネントを作成するには、基本的に準備されたHelmチャートを適用していく形式になっています。 そのためyamlを見ることでどのようなリソースが作成されているのかをより理解しながら進められます。
またこのハンズオンは2023年にも開催されていますが、各コンポーネントのバージョンもほぼ最新のものになっており、2024年現在のトレンドを追いかけるのにも最適だと思いました。
スタッフの方々のサポートがある
とんでもなく資料が整っていてもやはり詰まるポイントは出てきます。
資料は公開されているので時間のある日に自分で進めることもできますが、その場で質問できる環境があるのはやはりありがたいです。
オフラインでは直接、オンラインではSlackで常に質問できる状態だったので、安心してハンズオンに集中できました。
色々書きましたが、ハンズオンに参加した感想としては「とにかくすごくて楽しかった」です。
これだけ多くの技術に、導入部分とはいえ1日で触れることができる機会は他にはなく非常に貴重だと思いました。
もし次回開催があり、参加を迷っている方がいたら「ぜーったいに参加した方がいい」と断言できるくらいのクオリティでした。
もちろんハンズオンをしたことに満足せず、公(業務)私(おうちクラスター)に活かしていこう思います!
CNDスタッフの方々、会場提供いただいた株式会社SHIFT様、本当にありがとうございました!
11/28,29のCloudNative Days Winter 2024本番も楽しみです!
おまけとしてお昼に食べた風雲児の写真を貼っておきます。